元々調理師をしていたとき、当時の上司であるシェフから「命の尊さ、いただきますの意味を知ることが出来る」と教えていただき猟師の世界を見てたいと思い飛び込む決意をしました。
私の家は猟師の家系ではなかったので、まず探すところから…SNSを使って探しました！！すると一人の方から「この食堂に猟師が通うらしい…」そんな不確定な情報しか手に入れることが出来ませんでした。その情報に縋るように食堂へ行き女将さんに相談すると「今は少なくなってるから…でも一人だけなら紹介できるかも？」と一人の猟師さんと繋げていただきました。その日のうちに現場へ連れていってくださり実際に見て、目から光が無くなる瞬間、独特なにおい、徐々に止まりはじめる息、冷たくなっていく体…全てが知っているつもりで全て知らなかった事に気づき複雑な感情と嗚咽感、そして少しの感謝…なんとも言えない気持ちで包まれました。今その方が私の師匠をしてくださり、今活動しています。

この事業を始めることになったきっかけは、鹿を"捨てた"ときです。
獲物が獲れたらみんなで分けることをやっていたのですがある時仲間内全員の冷凍庫がいっぱいになり、知り合いに連絡しても断られてしまい最終的に「じゃあ捨てるか」この時に相当な衝撃を受けましたが私にもそれ以外の選択肢を提示できることもなく埋設しました。
私はそれ以外の選択肢を増やすために調理師の経験をいかし家族へ料理を作ったり友達へ送るるなどしたけれど、やはり大量に余ってしまいました。